こんにちは。
マーケティング課の渡辺です。

今年の冬は寒いですね。
雪も例年より多い気がします。
今回は、私の地元雪国で起こった、ちょっとした手作りのお話です。


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数年前、インターネットで盛り上がった話題があります。それは、
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歳を重ねると
男は蕎麦を打ち始め、
女はパンを焼き始める
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というもの。

ついでに言うと、蕎麦打ちには
・田舎に移住して
・畑で採れた野菜の天ぷらを添えて
が付随することがあるようです。

…わかる!
…わかりすぎる!!
私の父も御多分にもれず、でした。
天ぷらはありませんでしたが、雪深い山奥に居を構え、蕎麦を打ち出しました。


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なぜ、蕎麦なのか。
なぜ、打つのか。
その割になぜ、市販のつゆなのか。。。

いろいろと疑問は湧きましたが、一緒に暮らす母は何も思っていないようなので、特に口出しはしませんでした。ちなみに母はパンは焼きません。

蕎麦職人という名があるように、その道は一筋縄ではいかないもの。父が打った蕎麦も、太さはバラバラ、ツルッとした喉ごしもなく、正直スーパーの乾麺の方が断然おいしい。
それでも、大はりきりで打つその姿は生き生きとして、こちらも元気が出ます。


そんな父にこの冬、小さなお弟子さんができました。私の娘と、ちょうど遊びに来ていた友人の息子まーくんです。おじいちゃんとちびっ子2人で蕎麦打ち体験をすることになりました。

以前少しだけお手伝いをしたことのある娘は、既に勝手知ったる様子。笑 対して初めてのまーくん。やる気はまんまんなのですが、なんと蕎麦が嫌いなのだそう。どこにそんなモチベーションが…。途中で嫌にならないか心配です。そんな弟子たちを率いて、すっかり師匠気分の父。
ドタバタの蕎麦打ちが始まりました。


▼蕎麦粉をまぜまぜ。砂場遊び感覚です
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▼こねる!いい手つき!
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なかなか楽しそう。鉢が大きく、みんなで囲めるのがよいですね。

途中、物知り顔の娘が、あれやこれやとまーくんに指示を出し始めました。するとまーくん、「うるさーいっ!」とガツン!
まるで、慣れないキッチンで支度をするお父さんに、こまごま指示するお母さん。そして荒れるお父さん。縮図のようです。笑
…だからつゆは作らないのかもしれません。


▼麺を切ります。緊張します!
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▼完成しました
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蕎麦作りを終え、なんとまーくん、苦手な蕎麦を食べてみると決心した様子。

できあがった蕎麦は、フェットチーネをはるかに凌駕するほどの平打ち麺。そんなべらんべらんの麺を口にするまーくん。
「うまいっっ!」もりもり食べました。

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一方娘は、「あんまりおいしくなかった…」とこっそり。笑 とはいえ、それはそれでよい思い出。
父も大満足です。

おじいちゃん師匠とちびっ子お弟子さんたちの蕎麦打ち体験。手作りの楽しさを実感した、冬の出来事でした。



ちなみに前述の蕎麦とパンですが、他にもいろいろ説があるらしく。
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歳を重ねると
男は何かを燻し始め、
女は何かを漬け始める
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…わかる!
…わかりすぎる!!
燻製に興味津々の私です。

いずれにしても、人は何か手作りに終着するのかもしれないですね。