こんにちは。
セールス課リテールチームの伊東です。

私は普段、岐阜県飛騨市からリモートで仕事をしているのですが朝は1℃前後で寒く、ベッドから出るのがつらい季節になってきました。

現在は飛騨市に住んでいますが、生まれは名古屋市の「有松」という町です。
今回は私の地元「有松」についてご紹介します。

有松には「有松絞り」という布を括って染める伝統工芸があります。
その歴史は遡ること約400年前。
有松は、江戸と京都を結ぶ旧東海道の池鯉鮒(ちりゅう)宿と鳴海宿の間に作られました。
開拓者の一人であった竹田庄九郎氏が、名古屋城を築城するために訪れていた九州豊後の人々の絞りの着物を見て、絞りの手法を考案。その手法で作られた手ぬぐいや浴衣が旅人の土産品として人気となり、有松絞りが発展しました。
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先日、実家に帰省した際に「改めて有松を満喫したい!」と思い、夫と2人で“プチ有松ツアー”を行いました。
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有松の町並みは、国が選定する「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれています。

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町のいたるところで有松絞りを目にします。

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実家の入り口にも「ありまつ」と書かれた暖簾(のれん)があります。
旧東海道沿いの住宅や店舗にはこの暖簾が町から配布されます。

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せっかくの“ツアー”なので、絞り染め体験をしに来ました。
お世話になったのはSuzusanさん。
伝統的な技法を使いながら、モダンでスタイリッシュなデザインのファッションアイテムを作られています。

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今回は「雪花絞り」を体験させていただきました。
雪の結晶のような柄が名前の由来だそうです。
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作り方:「雪花絞り」は三角形に折ったハンカチを染色液につけます。
染色をする時間の長さや位置によって模様が変わります。
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まずはハンカチを折ります。
ここでしっかり織らないと、染色した際に滲んだり色が綺麗に出ないのだそう。
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三角形に折ったハンカチを板で挟み、固定します。

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色を2色ご用意いただきました。今回は青と紫の染色液。
夫と私は染める位置をそれぞれ変えてみました。つけたあとは水洗い。

さて、出来栄えは、、、、?
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こんな感じになりました!左が夫作、右が私作です。
お互い折り方が下手だったのか少し滲んでいますが、それも味ということで(笑)
色味も渋くて、素敵なハンカチに仕上がりました。

職人画像
伝統産業として約400年の歴史がある有松絞り。
最盛期には1万人ほどいた職人も今では200人程度まで減少に伴い、技術も失われつつあるそうです。

KAWAGUCHIの「Cohana」では日本各地の伝統産業・工芸を活かしたお道具を取り扱っています。
「Cohana」を通じて多くの方に「有松絞り」のような地域の素晴らしい伝統や技術を知っていただき、地域産業を盛り上げる存在になりたいと改めて感じました。